和晒と幸村晒工業の強み

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大正10年創業

~ 創業から100年の年月で培った、上質な和晒をご提供しております。

日本の伝統製法「和晒加工」にこだわり、
上質な産業用繊維素材をご提供するため、
絶えず努力を続けております。

和晒(わざらし)幸村晒工業の強みとは…

綿は植物なのではじめは淡い茶褐色をしていて、それを糸にして織布工場で整織され淡い茶褐色の生地になります。
晒(さらし)とは天然の綿花のもつ脂質や不純物、糸にする際に添加されるサイジング糊という物質などを除去し、色素や匂いを除去し洗浄漂白加工することをいいます。

晒には大きく分けると二種類あり、現在一般的な洋晒と日本伝統の製法「和晒」があります。
和晒は大きな釜に織りあがった生地を引っ張ったりも伸ばしたりせずそのままの状態で、最低限の薬品を使用し丸4日間かけて焚いてじっくり漂白してゆく工法です。
綿繊維の奥まで処理ができるので脂質や不純物、糊、色素などをしっかり除去し柔らかな吸水性のいい状態になります。
また、繊維にストレスを加えない加工のため繊維の1本1本の形状が壊れることなく、空気を含んだふんわりと柔らかい真っ白な生地に仕上がります。

しかし通常の和晒の漂白法では打ち込みのいい生地や厚手の生地などはムラになりやすく漂白に時間がかかるため、現在は世界的に主流な洋晒がほとんどです。
洋晒は生地を焚くのではなく、たくさんのローラを通し生地を強力な薬品で4時間~5時間ほどで一気に強 制的に漂白していく方法です。そのため量産向けではありますが生地が擦れて痩せてしまいます。

圧力ロープ釜

弊社はこれまで和晒では向かなかった生地には独自開発した機械で生地をロープ状にし、専用の「圧力ロープ釜」にて和晒をすることによって様々な生地を和晒加工することができ、折ムラを防止しこれまでの和晒と同じく繊維を傷めずにふんわりとした上質な和晒生地を提供できるところが幸村晒工業の最大の特長であり強みになっております。

時間と手間が非常にかかるため日本伝統の「和さらし」は失われつつあるのが現状です。しかし繊維本来の特長を最大限に引きだす和晒にしか出せな いふんわりとした「風合い」をこれからも皆さんにお届けしたく、更なる「品質」「安全安心」を提供できるようにこれからも躍進していきます。

和晒工程 
〜上質な和晒ができるまで

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和晒工程画像

和晒と洋晒の違い

 

和晒

洋晒

繊維の
状態
加工時間

4日間

4時間

特徴 繊維にストレスをかけない為、綿の繊維が円形を保つことができ、ふっくらとした柔らかい風合いが保てる。 繊維にストレスをかける為、綿の繊維が潰れてしまい、ゴワゴワとした仕上がりになる。